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2019.06.09

便秘・健康に少量オリーブオイルを

オリーブオイルが便秘症の改善に効果があるとよく耳にします。
オリーブオイルの主な脂肪酸はオメガ9系のオレイン酸(エゴマ、亜麻仁、青魚など関連するα-リノレン酸、EPA/DHAはオメガ3系です)で、腸蠕動を促進し腸内の潤滑油として便を滑り出し便秘の解消に期待できます朝もしくは朝・夕にスプーン1杯のオリーブオイルをトースト・サラダ・スープ・みそ汁・卵かけごはん・納豆…に使用することで便秘が解消できるかもしれません。ちなみに摂取しすぎると胸やけ、胃不快感などの症状や肥満につながりますので、1日摂取量はスプーン2杯を目安にしてください。

便秘で悩んでいる方は便秘薬に対して、クセになるかも、やめられなくなりそう、効果が徐々に弱くなり薬の量がどんどん増えるのでは、などを心配され、1週間以上も我慢している方もいらっしゃいます。便秘薬に頼らずにしていくためには、適度な運動・お腹を冷やさないことでの腸の動きを高めたり、ヨーグルト摂取や整腸剤の内服による腸内に善玉菌の割合を増やしたり、バランスよく食物繊維をとるなどが一般的ですが、それでも効果が今ひとつの場合は、オリーブオイルも選択肢の一つとして試していただく価値はあると思われます。

上記以外にもオリーブオイルには、糖尿病、脂質代謝異常、骨粗しょう症、認知症の予防・改善、がんの予防、美白・美肌の効果の報告がされてますので、便秘のない方にもオススメかもしれません。自分も少量試してみようかと….( ´∀`)

院長

2019.04.24

「高井戸消防まつり」に行ってきました

 

 

 

 

 

 

子供たちと「高井戸消防まつり」に行ってきました。

当日は天候にも恵まれすぎて暑さを感じるくらいでした。まといのパフォーマンスに始まり、消防車内の説明、ロープ縛り方・手品、キュータ君、スーパーボールすくい、消火器の火消し体験など丁寧に教えていただき、子供たちも自分も消防員の方を身近に感じることができました。防災についても改めて考えさせられ、早速、家帰って備蓄の確認をと思いつつ、手軽な備蓄として、綿あめ、焼きそば、つきたてのお餅を堪能させていただきました(^.^)

久しぶりにのんびりした時間を過ごし、リフレッシュできました〜♪

院長

 

 

2019.04.03

「お届け者ウルルン4巻」が届きました

 

 

 

 

 

 

 

出来立てホヤホヤの「お届け者ウルルン4巻」が近所にお住いの百丸先生から院内にまたまた寄贈していただきました(勿論、サイン入りです)。ウルルンというかわいい主人公が亡くなった人やペットからの手紙を悲しんでいる大切な人に届けてくれる物語です。最近気付いたんですが、ウルルンと百丸先生の目元や顔が似ているような気がしてます(^。^)

そんなウルルン先生から告知があります。なんと単行本を購入していただいた方全員にお手持ちの単行本にサインを入れてくれるそうです!ご希望の方はお気軽に受付までその旨をお伝えくださいね〜

大人の方も待合の際は是非手にとって読んでみてください。ほっこりしますよ。

院長

2019.02.14

春の花

今年の花粉飛散量は、例年に比べ多く、かつ期間も長いという憂鬱な便りが届きました。外来診療では「飛んでます、花粉」と腫れた目をして患者さんが教えてくれ、2月に入ってからは自分も花粉飛散を目と鼻で感じております(//∇//)  まだ花粉量としては少なめということですが…3〜5月が心配です(o_o)

当院での花粉症の治療は、効果があっても眠気などの副作用があればかえって辛く危ないので、まずは眠気の少ない薬剤を試していただいております。それでも効果不十分である場合はそれと点鼻薬や点眼薬の併用または眠気の副作用が少々ある薬剤へ変更をしていきます(眠気が全く出ない方もおります。正直内服しないとわかりません)。効果や副作用については個人差がありますので、患者さんに合った治療を選択して負担のないように対応しております。

一方、当院ではスギ花粉とダニに関しては舌下免疫療法も行なっております。スギ花粉に関してはシーズン中は症状の悪化も危惧されますのでオフシーズンの治療開始が望ましいです(6月~12月が最適です)

お困りの際はお気軽にご相談ください。http://www.aoki.clinic/pollen/

 

院長

2018.11.20

知ってましたか? 風しん抗体検査・予防接種の助成のこと

今年8月より風しんが首都圏を中心に流行していることから抗体検査やワクチン接種の問い合わせが多くみられております。杉並区では以下の項目に該当する方に限り、風しん抗体検査・予防接種の費用助成を実施しておりますのでご確認ください。当院においても対応してますのでご検討のほどよろしくお願いいたします。

【抗体検査対象者】検査費用 0円(全額助成)

《女性・男性共通》①杉並区民(検査日現在、杉並区に住民登録のない方は対象外) ②風しんにかかったことがない ③風しん抗体検査を受けたことがない ④風しんまたは、麻しん風しん混合ワクチンの予防接種を受けたことがない

《女性》19歳以上50歳未満の妊娠を希望されている方(妊娠している方は妊婦健診を)

《男性》①19歳以上で、妊娠を希望している19歳以上50歳未満の女性の配偶者等 ②19歳以上で、抗体価の低い妊婦の配偶者等

【予防接種対象者】予防接種費用 女性:0円 男性:風しんワクチン:3,000円、麻しん風しんワクチン:5,000円

《女性》抗体価の低い方

《男性》抗体価の低かった方で、かつ、配偶者の抗体価も低い方(*配偶者の抗体価が分かるものをご持参ください)

ということで、抗体検査の結果が必須でありますので、該当者は無料で検査を。詳細は杉並区公式ホームページhttp://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kenko/yobouseshu/1004811.htmlをご参照下さい。

 

2018.09.28

「デザインあ展」に行きました

日本科学未来館「デザインあ展」に行ってきました。

軽い昼ごはんを食べ12時45分に入場。混雑のためゆっくりと見れませんでしたが、ひとつひとつが楽しい展示物で、子供と一緒に笑ったり考えたり、特に360°スケッチはずっとやりたかったので嬉しかったです。デザインの面白さ、成り立ち、意味、ひらめき、あらゆる角度で新しいものを吸収できてお腹いっぱいになりました。その他、常設展として、アンドロイド、エコロジー、災害のこと、ASIMO君、科学、医学、スーパーカミオカンデ、ノーベル賞候補たちの業績などの紹介、など知らないことがたくさんあって時間があれば毎週でも通いたいぐらいでした。

子供たちの未来は今を生きる大人たちに責任があって、そのまた未来は大人になった子供たちが次の世代のために考えていくリレーみたいなものだと改めて思いました。ゲームやネットばかりしないで、このような刺激をたくさん経験し好奇心を持ったやさしい子供に成長して欲しいですね(^ ^)

院長

2018.08.04

「高井戸ちびっ子ぼんおどり」に参加しました

高井戸ちびっ子ぼんおどりは、高井戸地域区民センターの広い敷地内で行われる大人も踊れる老若男女参加型の野外フェスの元祖というべき恒例のイベントです♪( ´▽`)今年も天候にも恵まれたくさんの方々が集まっておりましたが、ひとりのご高齢の方が車椅子から降りて「炭坑節」をしなやかに踊っていた姿をみて、微笑ましさと盆踊りの不思議な力を感じました。なぜ大人になってもこのようなお祭りイベントはワクワクしてしまうのでしょうか?普段は家で過ごしている夜の時間帯に浴衣着た大人や子供が集まって賑やかに太鼓の拍子に合わせて踊り、笑いあい、出店で食べ物やおもちゃを買ってもらったり、大人も子供も自由でのびのびした時間を得て解放されるからでしょうかね。自分が子供の頃「お祭りだから」という理由で親もこの日だけはうるさく言わなかったので、このまま永遠に友達と遊べるんじゃないかと錯覚し、祭りが本当に終わらないで欲しいと願ったことをふと思い出しました( ͡° ͜ʖ ͡°)

毎年、町がひとつになる心温まるイベントを企画・運営していただいている町会・自治会の方々には感謝いたします。お疲れ様でした。

院長

2018.07.31

夏バテは“ 障害 ”、熱中症は“ 破綻 ”

夏バテと熱中症のことについて話します。簡単にいうと、夏バテは暑さ・寒さの体温調節“ 障害 ”、熱中症は暑さによる体温調節“ 破綻 ”と覚えてください。

まずは基礎知識を。人は約36~37°Cの狭い範囲で体温を調節している恒温動物で、暑さを皮膚で感じると視床下部にある体温調節中枢が皮膚の末梢血管に「汗を出せ」と指令を出します。末梢血管が拡張することで血流を増やし、血管内の血液から水分を汗腺経由で皮膚に移動させ、汗(水分)を出し気化熱によって皮膚表面の熱を下げます。逆に寒さを感じると体温調節中枢が体に「熱を逃がさないように」「熱を作れ」と指令を出します。熱を逃がさない反応は血管を収縮させて熱を運ぶ血液が流れないようします。それでも体温が下がり続ける場合、熱を作るように筋肉を震わせて熱を作ります(ブルブルと震えるのがコレです)。

夏バテの主な症状は、「食欲不振」「身体がだるくてやる気がでない」「眠れない」「めまいでふらふらする」「下痢・便秘」などの症状です。一方、熱中症「めまい、立ちくらみ」「筋肉痛、こむら返り」「大量の発汗」「頭痛」「吐き気・嘔吐」「倦怠感」「意識障害」「痙攣、手足の運動障害」「高体温」といった夏バテの症状に比べ一歩進んだ重篤な症状ばかりです。夏バテは、高温多湿という環境下いると前述したように発汗によって体温を下げようとしますが、エアコンがきいた室内の低い温度と30℃を超える外気温との温度差ギャップが体温調節中枢に負担をかけバランスを崩し、一連の自律神経失調症状が現れます。熱中症は、長時間の猛烈な暑さで体温調整中枢が破綻して、大量の発汗により体内の水分や塩分(ナトリウムなど)が失われ、血管内が脱水になり末梢血管の拡張もできず体温が上昇したまま、急速に自律神経失調症状に加えて低ナトリウム血症による頭痛、痙攣、意識障害へと進展します。夏バテは暑さ・寒さの体温調節“ 障害 ”、熱中症は暑さによる体温調節“ 破綻 ”です。

予防対策は、夏バテは、①こまめに水分補給をする②温度差や体の冷やし過ぎに注意する(外気温との差を5℃以内に)、③睡眠をしっかりとる④1日3食、いつも以上に栄養バランスを心がける(タンパク質、ビタミンB1など)。熱中症は、夏バテ予防①〜③に加えて、④暑さを避ける(避けられない仕事ではこまめに日かげで休憩を)⑤尿量・尿の濃さなどを目安に水分・塩分補給をする、などです。

ご承知のように今年の夏の暑さはハンパありません。くれぐれも体調管理に気をつけて無理せず充実した夏の日々を送りましょう。

院長

2018.06.24

鉄、氷、ピロリ菌〜とまることない とまるわけもない

前回に続き「鉄欠乏性貧血」に関連した気になるものを追加します。

氷食症(ひょうしょくしょう)

強迫的に氷を食べずにはいられなくなる異食症の一種で、「鉄欠乏性貧血」が原因となることがあります。1日に製氷皿を1皿以上食べるものと定義され、病態は鉄欠乏による自律神経障害が起こり体温調整がうまくいかずに口腔内を冷やすために冷たいものが欲しくなるといった仮説、鉄不足による味覚障害・食嗜好が変わったためといった仮説など考えられてます。鉄剤の内服により十分補充され貧血が改善すると症状はなくなります。以前に経験した氷食症の方も1日氷100個くらいガリガリと食べまくってましたが、鉄剤の内服で徐々に改善しました(^_-)

ヘリコバクター・ピロリ菌感染(Hp感染)

「鉄欠乏性貧血」に対して食事療法や鉄剤治療を受けても改善しない方がいます。このような状態を “鉄不応性”といい、Hp菌感染がこの“鉄不応性”に関連し除菌療法で貧血が改善するとの報告があります。その病態はHp感染による萎縮性胃炎からの微小出血、胃酸分泌の低下により十二指腸からの鉄吸収率が低下することが考えられております。除菌療法によりHpが消えると胃粘膜の正常化し、鉄吸収も良くなり貧血は著しく改善するため、 “鉄不応性”の「鉄欠乏性貧血」はHp感染の有無を確認することをお勧めします。しかし、その際のHp感染単独検査(呼気試験、血液・便検査など)の費用は現在のところ保険適応外で自費診療扱いとなります。貧血の原因検索として施行された胃カメラにおいて萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの所見を認められ、Hp感染が疑われたら全ての検査費用は保険適応となります(当院の胃カメラについてはこちらをhttp://www.aoki.clinic/blog/216/)。

院長

2018.06.19

鉄欠乏性貧血にいい食事

貧血の約7割は「鉄欠乏性貧血」。原因は、①喪失、②需要増加、③供給・吸収不足のいずれかかこれらの組み合わせで生じます。この疾患が女性に多い理由として、月経(①喪失)、妊娠(②需要増加)や偏食・ダイエット(③供給不足)がみられるためです。年度始めで各検診が始まりその結果、「貧血」「鉄欠乏性貧血」「鉄欠乏性貧血の疑い」の指摘されることがあるかもしれませんので、今回は治療の基本となる食事療法についてまとめました。

鉄欠乏性貧血はほとんど自覚症状なく検診で初めて指摘される方が多いですが、倦怠感、疲労が取れない、息切れ、ふらつきといった症状で受診し発見されることもあります。消化管出血や婦人科疾患の有無、血液検査(血清鉄、鉄代謝関連マーカー、貯蔵鉄)で診断し、そして総合的に評価して治療すべきか検討します(内服・注射の鉄剤。鉄として約100〜200mg/日。個人差はありますが概ね3〜6ヶ月継続)。食品中の鉄はヘム鉄と非ヘム鉄に分けられ、腸管からヘム鉄は10〜30%、非ヘム鉄は1〜8%吸収されます(鉄剤は非ヘム鉄です)。よってヘム鉄を多く含む食事の方が吸収がよく鉄不足の状態にとっては大切な食事になります。これに加えてビタミンCを摂取すると鉄吸収が促進されます。1日あたりの鉄摂取推奨量は10mg/日とされ耐容上限量は40mg/日となってますが、実際は6〜7mg/日程度の摂取量であり食事だけでは不十分であると考えられています。

ヘム鉄を含む食材(動物性食品)
豚レバー、牛レバー、鶏レバー、豚モモ肉、牛赤身肉、サケ、カツオ、アジ、イワシ、マグロ、アナゴ、鮎、アサリ、赤貝、牡蠣、シジミ、煮干し、かつおぶし、卵など

非ヘム鉄を含む食材(植物性食品)
ほうれん草、パセリ、小松菜、ブロッコリー、菜の花、キャベツ、わかめ、海苔の佃煮、納豆、枝豆、ひじき、切り干し大根、きくらげ、いちご、みかん、メロン、バナナ、柿など

ビタミンCが豊富な食材
レモン、ピーマン(赤、黄、緑)、カリフラワー、ゆず、パパイヤ、カイワレ大根など

ヘムヘム鉄鉄レバレバ色々と書きましたが (^^;)、「鉄欠乏性貧血」の指摘のあった方は普段より意識的に食事にで貯蔵鉄を蓄え、それでもなかなか安定しなければ鉄剤の治療も検討しましょう。

院長

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